2013/12/12 ソロモンの箴言への付加3
箴言28:1-28
1 偽りのない良心を持つ人がどれほど幸いか。
2 国家、社会であっても、指導者が頻繁に交代することは、社会を混乱させ、貧困と災いをもたらすだけ。信仰者は、統治者に「分別と知識」があるように祈れ。
3 貧しい者でも、加害者になり得る恐ろしさ。秀吉は貧しい出身だったが、権力を持つと、15節のように『うなる獅子、襲いかかる熊』のように残酷無比な君主となった。リンカーンとは対照的。その背後にはキリストの教えがあったと思われる。
5 『悟る』が鍵語。『主を求める』とは、具体的には、聖霊の光に照らされて聖書を読み、示されたところに従って人生を歩むことである。
7 放蕩息子を思い出させる。父を恥ずかしい思いをさせたに違いないが、帰って来ると、父のほうが彼のところに走り寄った。
9 祈るが、教えに耳をそむける。その祈りは拒否される。祈る通りに生きることを主は願っておられる。
13 罪の告白者と隠す者。隠す者は隠し終えたと安心するが、自らに平安はない。ダビデは罪を隠すために工作をしたが、預言者ナタンの指摘によってはじめて平安を得た。
14 『主を』は原文にはない。「いつも恐れている者は、幸いな事よ」と読むことができる。人間の生きるそのものが恐れを持つ者だが、それを知っている者こそ『幸いなことよ』と祝福のもとに置かれる。換言すれば、自分を知らない者は、主を恐れることをしない高慢な人間になるということではないか。
17 意味不明なテキスト。多分人殺しに同情する者はいないという意味かも知れない。そうすれば「誰も彼を支持する者はいない」と、後半は訳す方がよい。
20 『祝福』は、富だけではなく、「良い家庭、名誉、良い友人、仕事がうまくいくこと」など一切の良いことを含んでいる。
21 人は一片のパンで罪を犯す。貧しい職人ジャンパルジャンは飢えに泣く姉の子どものために、一片のパンを盗み16年間も投獄される(レ・ミゼラブル)。出獄して社会に恨みを持つが、司祭の親切によって回心し、聖書そのものを実践する人として生まれ変わる。
22 『目つきの悪い人』が『貪欲な人』の原意である。人の持ち物をいつもほしがり、ねたみ、あせって財産を得ようとするが、神がすべての支配者であることを認めないので、かえって欠乏を招く。
23 素直に真実をもって人を責める時、一時的に誤解を受けたり、恨みを買ったりしても、最終的には好意を得る。
24 自分の両親のものを盗む者は、他の犯罪行為を犯すのと同じ。『汝の父母を敬え』の否定版。
27 良きサマリヤ人の話、傷ついた旅人を見て見ぬふりをして通り過ぎた祭司やレビ人に、この後半は適用できよう。
(美浜BBC祈祷会 2013,12.11)
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